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止水工事現場事例工事現場の写真を随時掲載していきます。
よろしくお願い致します。

高圧止水工事 施工実績一覧

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Kトンネル

Kトンネル 某県
東北地方の鉄道トンネル
終電後から始発までの僅かな時間の中での作業は時間との闘いです。
アドレナリン全開なので睡魔は一切ありません。
鉄道運行の安全性の向上などに寄与できるよう頑張っているのです。

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A浄水場

A浄水場 某県
山間部にある、とある小さな浄水場。
毎月のルーティングワーク(アポ無し、コネ無し、実績無し)のゲリラ営業で、トントン拍子で受注までこぎつけた施設。
午前中で、ほぼ止水を完了していたのですが・・・

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U橋梁

U橋梁 某県
山間部の橋梁。
橋ですので足元には川が流れています。
施工時は、流れてくる水を上流側でポンプを使って吸い上げ、ホースを通して下流に流し作業範囲をドライな状態にします。そうすることで未硬化の材料、削孔粉塵が下流に流れるのを防ぎます。

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W浄水場

W浄水場 茨城県
施設を稼働して以来30余年、漏水し続けていた水槽。
壁から床の目地へ伝わり、毎分100?以上の水が床下から外部に流れ出していました。

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M浄水場

M浄水場 茨城県
上部をテニスコートで利用している浄水池の天井スラブコンクリート目地からの漏水。

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U配水場

U配水場 茨城県
別工事で掘削した際に漏水が発見されました。施設の方から至急対応のお願いを頂きました。

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S下水処理場

S下水処理場 埼玉県
調査で伺った際には漏水下部に汚泥?固形物が堆積していて、かなりの期間にわたって漏水していたのが分かりました。

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K浄水場

K浄水場 某県
事前の確認をしていないので、どの程度の漏水なのか分からずにやって来ました。ものすごい勢いで噴き出しています。

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KトンネルKトンネル 某県

東北地方の鉄道トンネル

初日の集合時間は22時。人気の少なくなった駅前で安全ミーティングを行ってから作業開始です。
弊社3名の作業員が作業するのに、これだけ大勢の人が必要です。それぞれに役割分担があり、これだけのサポートのおかげで弊社の作業員は作業に集中できるのです。

駅前で軌陸車荷台に資機材を載せて近くの踏切へ移動です。
今回は、作業スペースが大変広く3人乗っても余裕で作業できます。


この時点で薬液の調合、注入ホース類はセットしてしまいます。

午前1時過ぎ。最終電車が通過したので線路に軌陸車を乗り入れます。
作業場に到着し、安全確認を行ってから作業開始です。この時、既に2時を過ぎています。
午前4時には線路から出ないといけないので、作業時間は実質1時間と少々。
順調に進めば予定数量まで薬液注入できそうな時間です。


トンネル頂部からのひび割れから漏水が発生しています。漏水量は多くはないようです。
トンネル頂部はコンクリート厚さが所定より薄いことがあるので、削孔には注意が必要です。



削孔状況
少しでも床のケーブル類を少なくしたいので、バッテリータイプで比較的軽量のドリルを使用し、躓き転倒など起こさないよう注意します。

削孔時間を短くしたいので、削孔径は10㎜です。

埋込型の注入ピンをセットします。

薬液注入状況

補修歴がないひび割れなので順調に薬液が入っていきます。

予定したひび割れに薬液注入を完了して初日は終了です。
順調に薬液が入っていったので、時間が少し余りました。こんなことは滅多にないです。

二日目

前日に薬液注入した箇所に漏水が発生していないか確認します。

漏水が無いのが確認できたので、削孔部にシーリング材を充填して完了です。


夜が明けてきました。
無事作業終了です。お疲れ様でした。

A浄水場A浄水場 某県

山間部にある、とある小さな浄水場。
毎月のルーティングワーク(アポ無し、コネ無し、実績無し)のゲリラ営業で、トントン拍子で受注までこぎつけた施設。
午前中で、ほぼ止水を完了していたのですが・・・

漏水量は極わずか



ここまでは順調でした。

昼食後に管理事務所からお呼びがかかり、「塩素と反応して塩素を中和したりしませんか?!!」と初めて聞かれた質問。そのような現象を聞いたことが無く、何が何だか分かりません。

検証することになり、対象水槽へ塩素を再度投入し、通常の塩素濃度に調整してからバンデフレキシン薬液を再注入。

一瞬でした。水槽内の塩素が激減してしまいました。作業中止です。

【結論】
水槽に対して混入したバンデフレキシン薬液の割合によりますが、バンデフレキシン薬液は残留塩素濃度に影響します。また、TOC(全有機体炭素)にも影響が出ることが分かりました。この現象はバンデックスフレキシンも同様です。
この事例がきっかけで残留塩素濃度、TOCに影響を及ぼさない薬液の開発が始まりました。そして5年後、ようやく残留塩素濃度、TOCに影響を及ぼさない薬液・フレキシン極が上市されました。

フレキシン極は繊細な調合が必要です。また、施工に於いても従来品より取り扱いにくいところがありますが、塩素濃度調整後の浄水池、配水池の止水工事にはフレキシン極の一択です。

U橋梁U橋梁 某県

山間部の橋梁。
橋ですので足元には川が流れています。施工時は、流れてくる水を上流側でポンプを使って吸い上げ、ホースを通して下流に流し作業範囲をドライな状態にします。そうすることで未硬化の材料、削孔粉塵が下流に流れるのを防ぎます。

設計図書にはひび割れ表記でしたが、コールドジョイント、豆板です。


コールドジョイント部は、ひび割れ部を作業するのと同様に削孔し、豆板部は縦横300㎜程度間隔で削孔します。

削孔状況


注入する前に、薬液が目標の時間に硬化するか確認します。
今回は漏水が少なく、ひび割れと同様なので90秒程度で硬化するように調合し、時間をかけて、より細かい箇所まで薬液が充填されるように調合しました。

薬液硬化時間調整


コールドジョイントなので薬液はスムーズに入っていきますが、想定量以上に薬液が入っていきます。数メートル離れたPコン部から薬液が噴き出すことが多く、鉄筋廻りに大きな隙間があることが分かります。

薬液注入状況

削孔部に急結剤を充填して完了です。お疲れ様でした。

止水完了

この程度の漏水であれば安価なウレタン系止水材でも水は止められたと思いますが、ウレタン系止水材は経年劣化で体積収縮する性質から再漏水が発生します。また、ウレタン系止水材は毒性が強いので川へ流出する場所では使ってはいけません。(もちろん浄水施設でも)
このような場所でも水道施設の技術的基準を定める省令(厚生省令第15条による浸出試験)適合品の3種(バンデフレキシン、フレキシン極、バンデックスフレキシン)が適しています。

W浄水場W浄水場 茨城県

施設を稼働して以来30余年、漏水し続けていた水槽。
壁から床の目地へ伝わり、毎分100?以上の水が床下から外部に流れ出していました。
定期清掃で水を抜いている時間は僅かに4時間。その時間内で施工するという、まさに時間との勝負です。

削孔状況

全身に水を受けながらの作業は夏だからできました。
この時は小型の注入機しか所有しておらず、1ストロークの吐出量が少ないので、苦戦しました。大型の注入機で施工すれば大分楽だったと思います。

薬液注入状況

壁から噴き出していた水は、ほぼ止まってきました。もう体を濡らすことはなくなりました。ここから床の目地へも薬液を送出します。

薬液注入状況

床の水も引いたので、床面の削孔を大急ぎで行います。

削孔状況

順調に薬液が入っていきます。目地からも薬液が溢れ出てきました。

薬液注入状況

削孔部に急結剤を充填して完了。お疲れ様でした。とはいきません。

急結剤充填状況

急結剤が直接水に触れないように浄水場対応の濡れていても付着する特殊なライニング材でコーティングして完了。ここまで約3時間、ライニング材が硬化するまで約30分。何とか間に合いました。お疲れ様でした。

止水完了

発注に至るまで担当課長様には、大変厳しい条件、宿題を課され、それをクリアするのに約1年を要しました。その間、材料メーカー担当者には大変苦労させてしまいましたが、浄水場ゆえの厳しい条件、止まれば何でもよいというわけではないことを知る大変勉強になった現場です。30余年漏水し続けていたのは、厳しい条件をクリアする材料がなかったからなのです。

M浄水場M浄水場 茨城県

上部をテニスコートで利用している浄水池の天井スラブコンクリート目地からの漏水。
震災直前に竣工。震災時に水供給停止したのは、この浄水池を空にしたからだと自己嫌悪に陥りました。(実際は、震災時には満水になっていたようです)

注入機
専用の注入機でポンプ吐出圧力は20MPa程度まで加圧することができます。
A剤、B剤を、それぞれのデリバリーホースで送出し、先端のミキシングヘッドで混合し注入します。
この注入機は大変高価で、普通乗用車が購入できてしまいます。


注入孔開け
コンクリート厚さの半分程度の深さに薬液が注入できるように約45度程度の角度から削孔します。削孔間隔は、コンクリートの厚さや漏水状況にもよりますが20㎝~30㎝程度です。
削孔径はコンクリート厚さや強度、漏水状況で10㎜、15㎜、20㎜を使い分けます。
削孔ドリルは、安定の Hilti を使用しています。もちろんドリルビットも。

それぞれのデリバリーホースで送出されたA、B剤が、先端のミキシングヘッドで衝突混合し薬液が反応硬化します。
薬液が硬化するまでの時間はA-Ⅱ剤で調整できます。
太い目地、漏水量が多い場合は数秒で薬液が硬化するように調合します。
ひび割れ部の漏水は1~2分程度で薬液が硬化するように調合します。

φ20用の注入ノズル
現場には10本程度搬入します。

今回特別にお手伝いに来ていただいた伝説の止水職人Kさん。
数多くの困難な止水工事をやってのけた知る人ぞ知るお方です。
口数は少なく、見て覚えろ!型の職人さんです。残念ながらお亡くなりになってしまいましたが、Kさんの技能のDNAは若い世代に伝承されています。

薬液を注入すると、対象の目地から薬液が滲みだします。
水が流れ出ていたのが、だんだんに薬液の割合が多くなり、完全に薬液になったら終了です。その際に目地から薬液が流れ出るを確認するのと同時に、次に注入する削孔穴から薬液が流れ出るのが理想的です。


漏水が止まっているのを確認したら、ノズルを取り外して急結剤を平滑に充填して完了です。
お疲れ様でした。

U配水場U配水場 茨城県

別工事で掘削した際に漏水が発見されました。施設の方から至急対応のお願いを頂きました。このようなこともあるので、弊社倉庫には常に薬液の在庫をしています。
配水池の水は完全に出来上がった水なので、 フレキシン極 での施工の一択です。
コンクリート取り合い部分全体的に漏水はありますが、多めに漏水しているのは3ヶ所。半日もあれば十分に終わります。

施工前


多めに漏水している箇所にホースを差し込んで、急結剤で固定してホースに水を集めてから削孔を始めます。

仮止水


コンクリート厚さが不足気味なのでφ10で削孔します。
作業範囲が狭く、水浸しなので、 hilti の充電式36Vドリルが重宝します。

削孔状況


注入ノズルに代わって、φ10ミリの注入ピンを装着します。
注入ピンの性能は大事ですが、止水工事は削孔が最も重要です。
ホース内に水が流れ出ていたのが、だんだんに薬液の割合が多くなり、完全に薬液になったら終了です。今回は8秒位で薬液が硬化するよう調合しました。(左側のホース内には フレキシン極 が溢れ出ましたので終了です)

注入状況


3本とも薬液で溢れ出ましたので止水完了です。(真ん中のホースは薬液で押し出されてしまいました)

止水完了


突起物を除去して急結剤を充填して平滑に仕上げて作業終了です。
お疲れ様でした。

施工後


今回活躍した薬液 フレキシン極
ネーミングは極めてダサいですが、残留塩素濃度に影響しない、かつ、TOC全有機体炭素濃度に影響を及ぼさない薬液は、今回の配水池には大変有効です。

フレキシン極

S下水処理場S下水処理場 埼玉県

調査で伺った際には漏水下部に汚泥?固形物が堆積していて、かなりの期間にわたって漏水していたのが分かりました。
条件が重なると水が噴き出すことがあるようで、軽量ポリカーボネート波板で受け流している状態でした。(道路のトンネルで、よく波板が貼られているのを見つけます。止められるのになあ。と、思いながら通過します)

施工前

天井面には、簡易的な可とうゴムを設置し受け流していました。可とうゴムは決して安いものではないのですが取ってしまいます。

施工前

今回、一番苦労したのが仮設です。
粉塵をまき散らさないこと(もちろん、薬液も)。管理者が通過できること。この条件を達成するのがなかなか大変でした。その結果、投光器1台設置しただけなのに、シート内は常夏のようでした。冬なのに。

仮設状況


先ずは、目地の状況を確認するのに既存シーリング材を除去します。
水槽側のコンクリート奥には止水板が設置されていましたが。埋戻し面(土面)には止水板が設置されていないようでした。コンクリート目地の内外をシーリングだけで地下水を止めていました。止まっていませんでしたが。

既存シーリング撤去状況


削孔前に、簡易鉄筋探査機で鉄筋の位置を把握します。調査していても削孔時にいくつかは鉄筋に当たってしましますが、行わないよりはだいぶマシです。
( BOSCH製だから当たるのか? )

配筋確認


粉塵をまき散らさないようにするため、集塵機で吸引しながら削孔します。
(補足 写真では一人で行っていますが、実際は二人で分担して作業しています。 ご安全に!)

削孔状況


今回の目地は太くて深いので、大型の注入機と大型のコンプレッサーを搬入しました。
両方とも、かなり重いので二人で手運搬しても息が上がります。

大型注入機


大型コンプレッサー(200V用)


注入ノズルを設置して薬液を送り込みます。薬液硬化時間は30秒弱。
目地がスカスカなところには緩衝材を装填してから薬液を送り込みます。

薬液注入状況


ヤッケを着て作業をしていますが、温室で作業をしている状態なので汗だくです。

薬液注入状況


漏水が無いことを確認して、注入作業は終了です。
削孔穴に急結剤を充填します。

急結剤充填


最後に目地にシーリングを施して作業終了です。
お疲れ様でした。

シーリング状況


初めての地域での作業で、提出物の種類、様式等が全く分からず、書類作成は悪戦苦闘してしまい、監理者の方々にはご迷惑をお掛けしてしまいましたが、要求品質を達成し、止水工事ではあまり提出しない保証書を提出しました。(2年保証)

K浄水場K浄水場 某県

事前の確認をしていないので、どの程度の漏水なのか分からずにやって来ました。
ものすごい勢いで噴き出しています。しばらくぶりの素敵な現場です。
夏ならば水がかかっても気持ちが良いのでしょうが、初冬のこの時期では修行です。

午前9時
覚悟を決めて水槽内に突入です。
水槽の上部に集まったギャラリーからは「これは止まらんでしょ」という会話が。
やる気スイッチが入りました。

施工前


削孔状況

水をかわすように削孔します。
有線の振動ドリルでは漏電してしまうので作業できない環境ですが、バッテリータイプの振動ドリルならば安定して削孔できてしまいます。
通常、削孔は目地に対して千鳥に行うのですが、今回は片側からしか削孔できません。

薬液注入状況


午前10時
壁面の漏水はほぼ止まりましたが水槽の上部に居るギャラリーからは驚きの言葉が大量に漏れてきました。
今回使用した薬液は浄水対応の【フレキシン 極】 
約5秒で薬液が硬化するように調合しました。

仕上げ

午前11時30分
削孔部に急結剤を充填してから、湿潤面にも塗布できる浄水対応のライニング材【アクアボンド】を塗布して完了です。
カッパを着て作業しましたが、襟や手首から水が入り込み、また、大量の汗で下着から靴下までずぶ濡れです。

作業完了。お疲れ様でした。

資機材

今回は大型の注入機を搬入しました。
(工法に写っているのが【フレキシン 極】薬液)


コンプレッサーは小型を連結して使用しました。